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SDGsへの取り組み:国際関係学部


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国際関係学部では、学生のグローバルな視野と、具体的な地域や生身の人間社会?文化への深い洞察力を鍛え上げます。特定の専門領域の研究とともに、幅広い知識の獲得と能力の育成を通じて、社会のさまざまな現場や職種に即応して適切な判断を下して行動できる実践的知識を備えた優れた人材の育成を通して、SDGsの目標実現に貢献しています。

達成目標

国際関係学部のSDGsの取り組みの事例として、国際開発学を専門としている古川光明教授が取り組んでいる「南スーダンにおける平和構築」について紹介します。

古川教授は、JICA緒方研究所のプロジェクトの一環として、南スーダンにおける平和構築とスポーツが果たす役割について研究しています。

南スーダンは2011年7月に193番目の国連加盟国となった若い国ですが、独立までの半世紀は紛争の歴史でした。また独立後も大きな武力衝突が2回ありました。なぜ紛争は繰り返されるのか、国民も紛争に辟易しており、和平合意の国際的なフレームワークがありながら、なぜ衝突があり、治安は不安定になるのかという問題意識のもとで、新しい国家建設、とくに国民や民族間の結束を促進するために、日本をはじめ多くの国がさまざまな支援を行っているなかで、スポーツを通じた支援を行っています。

南スーダンはスポーツが盛んで、これを利用した平和構築、とくに、信頼関係や紛争認識にどのような変化があるかを研究しています。古川教授は、2016年1月の第1回スーダン全国スポーツ大会「国民結束の日」の立ち上げに携わり、現在もこの活動に関わっています。この大会は日本で言えば、国民体育大会(国体)に相当する大会ということです。

スポーツ大会

このスポーツ大会は2020年に第5回を迎え、参加した若者たちにアンケート調査を行っています。その結果、この大会に参加したことによって、大会の開催地である首都のジュバに来ることになり、異なる民族や地域から来た多数の若者たちと衣食住をともにすることで、内戦で生じた地域?民族間の対立や不信から、信頼関係が構築できるようになったという結果が明らかになりました。

もうし少し詳しく述べると、もともと同じ民族などの内輪グループの信頼関係が最も強かったが、全国スポーツ大会によって、異なる民族の信頼関係も構築されるようになったという結果が得られたとのことでした。

紛争の様子

この研究を遂行していく上での困難については、やはりコロナウイルスのまん延により1年近く現地に行けないということでした。また、南スーダンは治安が不安定であり、要人の銃撃事件が起こるなか、古川教授が乗っている車も銃撃されたという間一髪の経験もしています。

このような困難に遭遇しても、古川教授の研究への熱意が冷めることはありません。研究の原動力は、なぜ紛争が繰り返されるのか、それを解明したいという意欲に支えられています。また、南スーダンでの大きな紛争があり、支援にかかわっている日本人を含む多くの外国人が退避を余儀なくされても、情勢が落ち着いたら、また戻って支援をしたいという当事者意識や現地の南スーダンの人もあきらめずに母国の復興に頑張る姿にも印象に残っており、古川教授の研究を支える原動力になっています。

選手と握手を交わす古川教授

古川教授はアフリカの開発援助の現場の最前線での経験が豊富ですが、SDGsとこれまでの援助の違いを肌で感じているとのことです。例えば、先進国ではSDGsの知名度は高いですが、アフリカの現場ではそれほど認知されていないとのことでした。また、これまでの援助は主に国連や世界銀行などの国際機関や先進国の政府を中心に進められていましたが、SDGsでは、市民社会やビジネスも含めた多様な主体がこれまでの援助ですくい切れなかった課題に取り組んでいるとのことでした。

このように刻一刻と変わる国際環境の下で、平和構築という古川教授の研究は誰も取り残されないというSDGsの基本理念や17の目標すべてに当てはまりますが、とくに、SDGsの17の目標で言えば、16番目の「平和と公正をすべての人に」の実現に向けて、奮闘しています。

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